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∴2007/11/21 (Wed)
 生まれたばかりの赤ちゃんの足の形は、前の方の横幅が広く、後ろの方、つま
りかかとの部分の横幅が狭い。たとえると、かかとを中心にいわゆる扇を広げた
ような形をしている。前と後で幅に差があまりない大人の足とはまったく違う。

 骨はどうなっているのか。実は前の部分はほとんどが骨になっているが、後ろ
の足根骨(そっこんこつ)という七つの小さな骨はまだ大部分が軟骨である。普
通は生まれたときには、足根骨のうち距骨(きょこつ)と踵骨(しょうこつ)と
いう二つの骨だけが一部骨にかわっていて、X線写真でその形をとらえられるが、
ほかの五つの骨の形は写らない。骨の発達も後ろの方が遅い。

 それだけに、この時期に足根骨に異常な力が長時間加われば、大半が軟骨なの
で、発達に支障をきたす。体は大きくなっても足は小さく、変形があれば、体重
が十分に安定してかけられなくなる恐れがある。

 また、足の底をみると、一般的に「土踏まず」と呼ばれる足底アーチはまだで
きていない。凹凸のない平らな足底である。これもまた大人の足とは違う。

 子どもの足、特に3~4歳までは未発達で筋力も十分強くない。だが、この時
期は大人の足に向かって発達、成長するときである。靴選びもこの点を考慮しな
ければならない。小さな子どもの足の発育の特色は、足底アーチ(土踏まず)の
形成と、足の狭長化(細長い足への変化)といわれる。

 足底アーチは、人間が直立二足歩行をするときの衝撃を吸収するために発達、
変化したもので、ほかの動物にはない人間特有の支持機構といわれる。この足底
アーチができないと扁平(へんぺい)足と呼ばれる不安定な足なので疲れやすい。
歩き始めた子どもは、まだ足の骨と骨の結びつきが緩く、足の底の部分の皮下脂
肪が厚い。立ったときにほとんどアーチは見られない。

 このアーチはどの時期に、どのように発達していくのだろうか。諸説あるが、
2歳すぎに変化し始め、3歳以降に発達して完成に向かうという意見が専門家の
間では多い。私たちが3~5歳の幼稚園児を対象に行った連続調査では、程度の
差はあっても、ほぼ4歳までにほとんどの幼児に見られた。したがって、4歳ご
ろまでにできあがるのが正常だろう。

 足の狭長化についても、幼稚園の各年次で足長と足幅を調べ、平均値で比べた。
その結果、足長は年少から年中の1年で5.4ミリ伸び、年中から年長は9ミリ
伸びた。この時期の1年間でだいたい5~15ミリ成長する。これに対して、足
幅は年少から年中は3.4ミリ成長したが、年中から年長ではわずか2.2ミリ
だった。

 つまり、足幅は足長に比べ、成長の度合いが少ない。この過程で、横幅の広い
足から、少しずつ大人の足に近づいていく。

 すなわち、歩き始めから5、6歳ごろまでは、足底アーチが段階的に高くなる
と同時にしっかりし、細長い足にも変わっていく。

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